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日記形式でつづる いがぴょんコラム ウェブページです。
ストラディヴァリウス・サミット・コンサート2001という演奏会に行ってしまいました。
ザ・シンフォニーホールでストラディヴァリウス・サミット・コンサート2001という演奏会があり、行ってしまいました。
S席で \12,000.- という ぶち抜けて高額な価格帯に くらくらしたのですが、どうしてもストラディヴァリウスの音色を再研究したかったので行きました。1階席 前から2列目の左側という、ものすごい席で聴くことが出来ました。
物理的な特徴メモ
全員が、弓を かなり緩めに張っていました。 (私には、ベルリンフィルの人たちは ものすごく弓を張っている印象があるのです)
音の大小を付けるために、使う弓幅や弓の場所を 『多彩に』工夫していました。あんなに大げさに変化を付けないと 出てくる音に変化が出てこないんですね。大変勉強になりました。例えば p:ピアノ 演奏の際には 先弓2センチ程度しか使っていないのに ちゃんと音が聞こえて そして美しいのですもの。あ~ゆ~のを真似しないとなぁ。
コントラバス(アマティ)の弦の配色パターンが 『オブリガート弦』であるように見えました。
コントラバス奏者の方の 首の動きが やたら激しかったです。あれは真似できそうにありません。
みんな動きながら弾いていました。あんだけ動いてもOKなんだ~って 安心しました。(というのも 私は演奏中に激しく動く方なのだそうです)
音楽的な印象メモ
全体を通してとても良い演奏でした。値段に見合った…演奏だったと感じています。
ストラディヴァリウスの音色の何たるかが 更に判ったように思っています。 →ちなみに私は昔 ストラディヴァリウスの音色を狙っていました。演奏方法もストラディヴァリウス的奏法を狙っていました。もちろん その当時は弓も緩めに張っていました。現時点では ガダニーニ奏者を狙っている…つもりです。
ビオラコンチェルトが 特に印象的です。良かった~。マシュー・ハンター(Matthew Hunter)さんが独奏されました。"Gustav Mahler" Stradivari という楽器だそうですが、ものすごく『ビヲラ』って感じの音色でした。
四季を 『コルヤ・ブラッヒャー(Kolja Blacher)』さんが独奏されました。とても素晴らしかったです。のですけれども、夏の途中で 彼のヴァイオリンの音色が壊れました。秋の3楽章くらいで 音色はそこそこ復活していました。夏の最初の頃から 『ちょっとそれは ストラディヴァリウスの弾き方じゃ無くって ガルネリの弾き方なんじゃない~』って思って どきどきして心配していたのですが、運悪く予想通り音色が壊れてしまいました。彼は "Tritton" Stradivari は 普段から弾く楽器であるようなんですけれども…。テュッティの方々も ちょっと大きく弾きすぎていたのも影響大きそうです。でもそのトラブルのおかげで ストラディヴァリウス奏法というもの、ストラディヴァリウスの音色というものを良く理解しました。あれは難しい、真似できそうにありません。
アレクサンダー・イヴィッチ(Aleksandar Ivic)さんというテュッティを弾かれていたヴァイオリン奏者の奏法が すっごく気になりました。ものすごく合理的で正確で そして音色が綺麗であろう奏法です。しかも肩当て無しは ヴァイオリンの中では彼だけでしたし。とにかくあの人は凄い。
まあ 私の主観的な印象です。依存をお感じの方々、目くじら立ててお怒りになられませぬよう。