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日記形式でつづる いがぴょんコラム ウェブページです。
オープンソースというものが何であるのかについて、一般の企業人のみならず若手技術者にも全く理解されていない可能性があると気がつかされました。結構ショックでした。わたし もしかすると オープンソース・エバンジェリストという役割に就任しないといけないのかも知れません。
最近、オープンソースという用語が比較的 いろいろな局面で登場するようになってきました。もともと私はフリーソフトやオープンソースのようなものに興味があり、また支持しているので、オープンソースという用語や概念そしてオープンソース製品が比較的普及していることを喜ばしく思っていました。(とても昔はシェアウェアや日本風フリーウェアも支持していましたが、途中の頃からはフリーソフト運動のほうのフリーソフトを支持していました)
一方で、これだけオープンソースという用語を見かけやすくなってきたのだから、オープンソースという概念も 日本のいわゆる普通の企業人には 正確には理解されていないまでも、ある程度のスキルを持ったソフトウェア技術者には理解されているだろう、と思っていました。
ところが ここ最近、どうもオープンソースという概念が いわゆる普通の企業人のみならず、ある程度のスキルを持った技術者にも全く理解されていないということを知り、愕然としました。なんていうか、がっかりというか、かなり弱気になるような脱力感を感じました。
どうも 世間の方々は オープンソースという概念をあまり理解せずに、オープンソース製品を利用しているのだということを強く理解しました。それどころか、ある程度のスキルを持ったソフトウェア技術者ですら、オープンソースというルールを全く理解していないでオープンソース製品を利用している局面すらあるのです。ああ、なんてことでしょう。
とりあえず、ある程度コンピュータを理解している人向けに、「この本を読めばオープンソースというルールが理解できるよ」という書籍を探索することにしました。ざっくり調べた感じでは、下記になりました。
オープンソースを理解する amazon.co.jp: 488648719X 最近購入した、オープンソース解説本です。ぱらぱら見て結構気に入って購入したのですが、今は上司に貸し出し (というか押しつけ) ていて、手元にありません。
オープンソースソフトウェア―彼らはいかにしてビジネススタンダードになったのか amazon.co.jp: 4900900958 オープンソース本としては ある意味古典の本です。
オープンソースワールド amazon.co.jp: 4881358359
コモンズ amazon.co.jp: 4798102040 山形浩生さんの翻訳なので とても期待しています。(恥ずかしながら まだ読んだことがありません)
フリーソフトウェアと自由な社会 ―Richard M. Stallmanエッセイ集 amazon.co.jp: 4756142818
伽藍とバザール―オープンソース・ソフトLinuxマニフェスト amazon.co.jp: 4895421686
オープンソースプロジェクトの管理と運営 amazon.co.jp: 4274064506
なんだか、沢山になってきました。でもまずは、ちょっと オープンソースを広める上で、おすすめな書籍を 探求してあることは、とても有意義でしょう。一人でも多くの技術者に「オープンソース」という概念が理解されることを祈っています。
、、、なあんて思っていたら、私は知らないうちに 「オープンソース・エバンジェリスト」という役割に就任しないといけないのかもしれないと、今日 強く痛感しました。いや、もうオープンソースなんて既知のもので、誰でも理解している、なあんて思っていたのが大間違い。ふむ、これは困りました。、、、というか仕事として オープンソース・エバンジェリストという役割に就任しないといけない雰囲気が濃厚になってきました。実際 この延べ数人日は オープンソースを人に説明するための資料作りばっかりやっているのですもの。
ここからは、ものすごく私の個人的な感想です。
企業活動の中で GPLライセンスと業務ソフトとは相容れないものと考えています。GPLは 基本的に OSなどの完結したプロダクトを作成する目的に向いています。でもそうはいっても企業が好みそうなBSD系ライセンスは コントリビュータの権利が少なめになるように私は感じていて、これもまた ちょっといやなのです。そんな私は LGPLライセンスこそが コントリビュータの権利も確保でき、しかも企業活動とも相容れる とっておきのお勧めライセンスだと考えているのです。
ここで燃え尽きました。執筆中
2005.01.30 追記 関連が強いものとして、Open Source Way 2004のレポート記事を見つけました。
オープンソース本のたぐいを読んだ人なら誰でも知っていると思うのですが、Linuxが世にあるのは もともとのGNU運動の長い歴史が存在したからです。GNU運動って凄いですね。まずGNU GPLライセンスを創造し、次に GNUコマンド群を作成し、そして GCCコンパイラを作成し、そしてついに Linuxというオペレーティングシステムを開発してしまったのですもの。GNU運動があってこその Linuxですね。そして、利用者の自由を得るためには GNU GPLのような 自由を保障するライセンスでなくてはならなかったのです。、、、私オープンソース・エバンジェリストになった上で、でも本当は、フリーソフトウェア・エバンジェリストという側面を持ち続ける可能性はあります。まあ、オープンソース運動とフリーソフトウェア運動とは相互に強い関係があるものですから。
時間切れaaa執筆中
ツッコミ
2005-01-29 (Sat) 09:43:13 舞阪駅利用者 : GNUからLinuxに直行はないと思います。MINIXってもうちょっと評価されてもよいと思います。
2005-01-29 (Sat) 23:44:58 いがぴょん : なるほど、MINIXですか。でも MINIXって 当初は フリーソフトウェア運動 とは別のところに存在していたのですよね…。などといいながら そのころ私は生粋のMicrosoftに忠実なユーザでしたので、ことの経緯は把握していませんけれどもね…
とにかく オープンソースに何かしら興味を持った人は オープンソース書籍のたぐいを読んでみましょう。未知の知識を理解するときには Webでネットサーフィンしながら理解するよりも、書籍としてまとまった状態で (そしてある人の考えに沿った論理的展開の中で) 接して学んで そして理解していくことが もっとも安全で効率的なのです。とにかく、まずはオープンソース書籍のたぐいを読みましょう。そこにはあなたが全く知らない オープンソースにおける様々なルールが載っているかもしれません。
オープンソースは著作権を放棄していません!
オープンソースは権利を放棄していません。
オープンソースは無料ということではありません。
そして オープンソースで金儲けをすることは むしろ推奨されているのです。
どうして私がオープンソースライセンスについて、そしてソースヘッダーのライセンス表示にこだわりをもっているかについては、sshで起こったできごと、そしてOpenSSHがなぜ誕生したのかについてぼんやりとながら知っているからです。
時間切れaaa執筆中
時間切れaaa執筆中
時間切れaaa執筆中
そんなことがあって、私は Debian GNU/Linuxを応援したいし、Debian を使い続けたいのです。
時間切れaaa執筆中