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日記形式でつづる いがぴょんコラム ウェブページです。
資金が無いと開発できない部類のオープンソースは実在します。
フリーソフトウェア/オープンソース ソフトウェア開発において、ボランティアベースではない場合には 少なくとも どこからか資金調達をしなくてはなりません。ちょうど、japan.linux.comに興味深い記事が載っていました。
ボランティアベースで自発的にソフトウェアを作成して、それが皆に喜んで受け入れられる、というのは素晴らしいサイクルです。私自身、余暇で作成したフリーソフトウェアを幾つか公開しています。こういうのは収入とは全く関係のない、純粋な自由ソフトになります。(まれに例えば雑誌などにソフトウェア収録を行うので、それの見本誌献本という形でフィードバックを得ることはありますけれども。でも見本誌献本であって収入ではありませんね)
でも、そうではなくって ある程度以上の規模のフリーソフトウェア/オープンソース・ソフトウェア開発になってくると、ちょっと余暇の時間を使って開発できるようなシロモノ(規模)ではなくなってきます。まとまった人数でまとまった期間をかけて開発する必要が出てきます。そうすると、例えば何かアイデアの実現のためにまとまった稼働とかまとまった資金が必要になってきます。お金がないと作成できない種類のソフトウェアは純粋に存在するのです。
何か資金を得るためには、資金提供者とのコラボレーションが必要になってきます。少なくとも 資金提供者の意向とかビジネス上の優先順位に従う必要が出てきます。
逆に考えると、真の自由を得るためには、資金提供なんてものは一切受けず、あるいは 資金提供者の意向とかは一切関係ない純粋な寄付金をベースとした開発を行うことが必要になってくるのでしょう。ビジネス的な資金は一切受け取らないことは、真の自由を得るための大切な留意点なのでしょう。でも、私はフリーソフトウェア/オープンソースの世界における寄付金の話題には詳しくないので、そこのところは分かりませぬ。
MYCOM PC WEB: JavaWorld Day 2005 - ロッド・ジョンソン氏の語るJ2EEの抱えてきた問題とこれから http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2005/06/21/java/ コンパクトにまとまった記事で、その場の雰囲気が味わえるようなすてきな記事です。
IT Pro ニュース: 「従来のEJBは存在自体が間違いだった」--軽量コンテナ「Spring Framework」開発者のRod Johnson氏吠える http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NSW/NEWS/20050621/163065/ 私は以前「EJBを使わないように説得する」コンサルティングをたびたび行なわされていました。ロッド・ジョンソンさんのような方がEJBについて語ってくださるようになると、そのような「EJBを使わせないコンサルティング」に従事しなくてはならない局面は減っていくことでしょう。、、、とはいえ 私はEJBの全てを否定しているわけでは決してありません。局面・局面ごとに、あるいはケースバイケースにおいて、使うべきところは使い、使うべきではないところでは使わない、ただそれだけのことです。適材適所に技術やソフトウェアを適用する、それこそが大事なことなのでしょう。