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日記形式でつづる いがぴょんコラム ウェブページです。
今から振り返ってみると、コンピュータ業界における 20世紀の最後の頃の志向は「オープン化」だったと考えられます。
この日記は 2009-02-14 に書きました。
20世紀の終わりのころ
今から振り返ってみると、コンピュータ業界における 20世紀の最後の頃の志向は「オープン化」だったと考えられます。少ない企業による寡占状態に対する反動として、「オープン」なものが好まれるという志向がありました。また、その「オープン」なもののほうが見かけ上の価格が低いように見えるのも特徴でした。
特定の汎用機メーカーによる囲い込みを嫌って、UNIX などを志向する。 →ダウンサイジングなどと呼ばれていました。
特定のパソコンメーカーを嫌って、互換機を志向する。
こうやって振り返ってみると、20世紀の最後の頃には オープン化という志向がありましたが、その中でも ハードウェアのオープン化が主たるポイントだったように考えられます。ハードウェアが違う種類のものに置き換わり、それに起因して OSの種類が変わり、それに起因してプログラミング言語も COBOL から C/C++/Java/PHP などへと変わっていったようにも思われます。20世紀には ハードウェアのオープン化が主たるトレンドだったのではないかと。
21世紀の始まりのころ
では、21世紀の初頭の一部である 2009年の志向はどうなるのか想像してみると、ハードウェアではない部分、つまりソフトウェアのオープン化がメインストリームになるのではないかと想像されます。オープン化の波が、ハードウェアから OS のような低レベルソフトウェアへ、そして さらに上位層へと広がっていくのでは、と感じています。
特定のベンダーによる OS 寡占化を嫌って、Linux、○○○(←ここには あなたの好きな OS名を入れます) などのオープンな OS を志向する。
特定のベンダーによる ミドルウェア寡占化を嫌って、PostgreSQL、JBoss、○○○(←ここには あなたの好きなミドルウェア名を入れます) などのオープンなミドルウェア層を志向する。
特定のベンダーによる 開発処理系の寡占化を嫌って、Java、PHP、○○○(←ここには あなたの好きなプログラミング言語名を入れます) などのオープンなプログラミング言語を志向する。
特に 2008年後半から始まった世界レベルの不景気をきっかけに、ソフトウェアのオープン化志向には ますます拍車が掛かるのではないかと想像します。これからの技術者は (特定ベンダーにロックインされない) オープンな OS、ミドルウェア、開発処理系の技術習得が重要になっていくのではないかな、と ふと思いつきました。そして、ソフトウェアのオープン化においては、第三者標準化機関によるお墨付きもさることながら、オープンソースに対応していることこそが重要なキーワードになるのであろうと予感します。個人で自由になる自己研鑽には、それらオープンソース対応ソフトの技術習得に注力することになるのだろうと想像します。※一口にオープンソースといっても、技術、ライセンス、コミュニティサポート、英語力などのような、複合的なキーワードがセットになっていることも見逃せません。
この観点は、提供側ではなく、むしろ受給する側、お客様側の立場から出されている志向性であると感じています。このように、個別の製品・技術について、どれを選ぶのかということ以上に、根底に流れる時代背景から出されている要求の本質を知ることは大事なのだろうと、強く思いました。
などと、ぼんやりと、徒然に思いをめぐらせました。
ちなみに、私が好きなオープンソース・ライセンスは GNU LGPL ライセンスです。、、、でも、私は v3 には まだアップデートできずにいます。
私が現時点で 比較的よく接する、、、
よく使う OS は、Windows XP、Linux です。Mac や *BSD は使ったことがありません。
よく使う RDBMS は、Oracle、SQL Server、PostgreSQL です。
よく使う 開発言語は、Java、C#.NET です。たまに C/C++ も使います。
は、いずれも すばらしいソフトウェアだと思います。