荒木バイオリン工房 さんに、板が届いたとのことで、板を拝みに行きました。 材木は バルカン材
。楽器製作において、原料たる板を見るのはとても楽しいものです。
- ネックヘッドの幅は 議論の結果 46mm で行くことにしました。
- ビオラはバイオリンの 1.15倍である、というひとつの仮説の基準にて再検討しました。
- テールピース側の横板の幅は 35mm かそれ未満でもいい可能性を議論。(キックオフ時は 38mm 設計だから3mm のスリム化)
- アマティ作のビオラのひとつの寸法情報に、さらに横板の幅が狭い実装を発見。
- 41cmサイズビオラでもテールピース側の横板の幅が狭ければ(楽器が薄ければ)演奏者の負担が減るとの仮説をぐるぐる。(楽器は薄くするが、板は分厚い傾向を狙う)
- 41cm サイズ程度 (Stradivarius 171X年 型紙)
- 裏板: 1枚、表板: ブックマッチ。共に極厚指向
- 横板: ネック: 34mm(?)程度、テイルピース: 35mm 程度 (Updated)
- アーチ: 表: 17.5mm程度、裏: 16.5mm程度。彫り深めで格好よく!
- ネック・テイルピース共にブロックは大きめに
- ネック長: 未定
- ネックヘッド幅: 46mm (New)
- 駒: despiau
Giuseppe Ornati 様の寸法表を一次参考資料として利用。 製作に最大2年、その後のエイジングに4年の計画です。
- 豊かな起伏 (high arched) かつ 豊かな板厚(なるべく厚く重く頑丈に)。横板の高さは控えめ
- 響きは素早く終息し、基本的には鳴らず、工夫したり押し込んだときだけ鳴る
- ヴァイオリン族と看做し、ヴィオール族ではないと分類
- 目指すべきは 1850年頃の楽器 (モダン楽器)。オールドでもコンテンポラリーでもない。
- ビオラの音色はチェロの音色に近づいたら負け
- ビオラは普段の鳴りは控えめが良い
- 歳をとると大きいビオラはしんどい (でも 41cmは必要と判断)
- ネック側、テイルピース側、いずれのブロックについても大きくして頑丈かつ鳴りを止めていきたい
Last modified: $Date: 2024-07-07 $