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2018-07-15 diary: [tuneviolin] ヴァイオリン音色制御

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[tuneviolin] ヴァイオリン音色制御

私の「ヴァイオリン調律」に関する考えについて、ここではヴァイオリン音色制御に関するメモをします。

(*) ここで書いてあることは、一般のヴァイオリン演奏従事者とは、かなり異なる考え方になっています。特殊です。一方、それによって私のヴァイオリンの音色は支えられています。

一旦ビブラートを切り離して考える

ヴァイオリンの音色制御のことを考えるうえで、まず一旦ビブラートを切り離して考えることが大切です。実際の演奏ではビブラートを使って演奏するものの、ヴァイオリン調律の考慮をする過程では一旦ビブラートなしの状況下で音色を構築するのです。 一方で、ビブラートのかかりやすい楽器環境、かかりにくい楽器環境という事情もあります。しかし、ビブラートのかかりやすさは楽器調整や元の種類の調製など、別のところで制御が可能なので、考慮を後回しにできるのです。

基準とするヴァイオリン奏者を定める

ヴァイオリンの音色制御に先立ち、基準とする(あるいは目標とする、あこがれる)ヴァイオリン奏者を定めましょう。最終的に「自分だけの音色」を得るとしても、その過程でまずは基準のヴァイオリン奏者を定めることにより音色制御が格段にやりやすくなります。 そして、そのヴァイオリン奏者の音色を深く深く観察してみましょう。そのヴァイオリン奏者がビブラートをしていない部分の音色を聞くことは大変に役立ちます。そのヴァイオリン奏者のチューニングが聞けたら、それは大変ラッキーです。チューニングはビブラートなしの素のヴァイオリンの音色の把握に役立つばかりでなく、そもそもチューニングの音程幅の考え方を学ぶことができるからです。

基準とするヴァイオリン奏者の音色をコピーする

基準のヴァイオリン奏者の音色をコピーして、それをヴァイオリン本体・弦の種類・楽器の調製・松脂システム・弓・馬毛に反映します。 なお、基準のヴァイオリン奏者が誰なのかにより、そもそも利用すべき弓や楽器本体の選択肢が変わる必要がある場合があります。

ビブラートのかかり具合を制御する

ビブラートなしの音色のコピーができたら、次にビブラートのかかり具合を調整します。ビブラートありの音色までコピーされたら、音色としてはかなり模倣できるのです。 多くの場合、楽器本体の鳴り(そば鳴り)の語尾トーンの長さが長いとビブラートがかかりづらくなります。(かといって語尾トーンがないと非常に弾きづらい...)そのため、ぐいぐいとビブラートを自分の意のままにかけたい場合は語尾トーンを短めに設定します。(設定は、本体の調製、弦の種類、松脂など、いろいろな方法で調整可能) なお、ビブラートには肘ビブラート、手首ビブラート、指ビブラート、右手ビブラートなど多種にわたり、しかも技巧の実現方法から訓練の仕方まで多岐にわたりますのでそれは、別のところで論じられることでしょう。(ちなみに私は肘ビブラート+右手ちょっと、だけしかビブラートしませんし、そういう技巧的ビブラートは嫌いなうえに出来ません。)

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Last modified: $Date: 2018-07-16 $

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